2009年のコラム

   

今月のひと言

当社のコラム担当 「今が好き♪」 氏のコラムです。毎月連載します。

    
2009年 12月号 「ブームプランニング社」
11月号 「痛風」
10月号 「九州道中記」
9月号  「九州旅行」
8月号  「総選挙」
7月号  「婚活」
6月号  「100円ドライブ」
5月号  「1000円ドライブ」
4月号  「もの余り」
3月号  「サービスカード」
2月号  「ビックカメラ」
1月号  「ギネスブックとノーベル賞」
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12月号 「ブームプランニング社」

 「ブームプランニング」社の創業者にして社長、中村泰子(やすこ)さんとはもう十数年の知己。もともとはNPO法人生活創生研究所のメンバーに筆者が加わってからの付き合いだが、NPO代表の田村真理子さんはその5・6年前からの知人。田村さんは日本ベンチャー学会事務局長が正業でフランス通、
『女性起業家たち』『起業家の輩出』などの著書もありビジネススクール講師としても活躍中だ。書名から判るように女性社長との交流が多く、こうした中から食生活や生活様式の改善を目指したNPOが発足したもの。立上げの趣旨からして女性社長中心の組織だったが、女性のみの偏りを避け、オブザーバー的存在として男性メンバーも必要との賢明な判断から、光栄にも筆者たち数名の男が選ばれたという経緯がある。

 さて、中村社長の話。先月14日土曜日の朝刊を広げてびっくり。朝日新聞特集版『be』誌に女子高生に囲まれた見覚えのある中村さんが大写し、下に中村泰子さんとこれも大文字、誌の看板コラム『フロントランナー』での特集記事であった。都内の女子高生を組織し、そのパワーでブームを起こすとの社名どおり、彼女たちの意見や感性を依頼企業の商品開発や市場調査に生かそうという発想。資生堂のコンビニコスメ・バンダイナムコのプリクラ機・森永乳業のヒット商品開発など、ブーム社がたずさわった数々の実績や起業の動機、経営理念、抱負などが紹介されて興味深い。こうした業種経営は男には無理、彼女らの独壇場だ。会食の折などレストランの片隅にピアノを見つけて、なかなかの演奏を披露したり、お酒の方もイケて、仕事を離れても才媛。ところで、本稿04年10月掲載の「女子高生」で中村社長の著書についてはすでに紹介済み、参照されたい。

 NPOには他に、食材5色を提唱、幼児や高齢者の食生活改善を指導して、著作をはじめTVや講演で活躍中の管理栄養士で『ヘルシーピット』社社長の管理栄養士杉本恵子さんもいて多彩な活動を行っている。 こうしてみると男性メンバーはお飾りの様な物、翔んでる女性たちに負けずに頑張りたいものだ。
  


11月号 「痛風」

  「痛風」を患っています。毎年10月人間ドックを受診しますが、痛風の素、尿酸値に対する注意は10年ほど前から記録されています。通常、血液100cc中の尿酸値の量が7mg以上になると高尿酸血症と診断され要観察。さらに8mgを超えると痛風発作の危険性が高く要治療となりますが、筆者は毎回7.1~7.4mgの範囲、父も痛風持ちでしたが体質的に高値安定の家系とたかをくくって、飲食に注意をはらうことはありませんでした。ところが一昨年、8.5mgに上昇、とうとう医者から厳重注意、「いつ痛風になってもおかしくありません」の一言で、以後、禁酒は無理でもビールは中止、えび・かに・貝・魚卵などなど、うまいもの(尿酸の材料であるプリン体が多い食べ物)をなるべく控えて我慢の一年。おかげで昨年の検査では7.4まで下降、筆者にとっては平常値復帰に等しい状態です。

 で、家人の警告も何のその、気を良くして制限解除。しばし、快適に飲み食いの日々でしたが、痛風発作とはよく言ったものです。7月下旬、宿泊先での酒宴翌朝、一晩で左足親指の付け根が赤くはれ上がりました。あいにくゴルフ2日目。幸いなんとか靴が履け、痛さをこらえて回りました。あまり言いたくありませんが、それでもスコアは発作前日と同じ110でしたから普段でもへぼゴルフということでしょうか。何せ、患部に触ったり、離れたりする瞬間に痛みが走りますが、じっとしていれば凌げます。また左足は車の運転にはあまり影響なく、当日も車で帰宅、翌日も休まずの出社でした。

 会社近くの医院に駆け込み、痛み止め・化膿止め剤を処方してもらい、いくらか楽に。水分をたくさんとって尿酸を排出しなさい。痛みは1・2週間で消えて直ります。その後に尿酸値を下げる薬で治療しましょう。と女医さんの見立て。ところが、筆者の場合、ゆるい靴なら履けて運転・通勤可能と、痛みの程度は我慢できる範囲でしたが、その分長引き、3ヶ月経った今頃、やっと直りかけです。この間、両足同時は無いものの、左が直ると次右足、また左へとなんと4往復、右足発症では靴を脱いでの運転。実は、例の九州道中も左足発症中で一時家人の肩を借りて歩きました。さすがに毎日がうっとうしく、体重も3kg減に、これは歓迎でしたが‥‥。

 最近の人間ドックでは、また8.4。ストレスも原因とのことですが、加えて禁酒も大きなストレスの悪循環、何か罰でも当たったのでしょうか。
 
 


10月号 「九州道中記」

 8月8日「九州道中」初日は曇り、自宅朝7時発で姫路へ。ほどなく圏央道から中央道に合流、大渋滞の予測は後方で的中し、このあたりは計算通り順調。以後小牧JCTまで渋滞なし。ところが神戸までの名神高速が全線断続渋滞で予定大幅遅れ。結局、姫路城駐車場着17時で入城できず、公園散策のみで終わりました。
 
 翌日は雨、姫路の国道2号バイパスは高速道路仕様で快適。醤油と素麺(揖保の糸)の街、龍野に寄って山陽道へ、途中なんと運転不能の土砂降り。これが近くの兵庫県佐用町に死者不明20名を超す大被害をもたらした台風9号の大雨でした。幸い広島あたりから雨が上がり、壇ノ浦PAからは関門橋がバッチリ。対岸の門司港観光はお勧めです。駅舎・税関などレトロ一色、狭い地域に観光スポット多数、徒歩で全部見て回れます。門司からは国道3号
で福岡へ。両側にセブンイレブン・TSUTAYA・オートバックス・ヤマダ電機‥‥国道風景はどこも同じ、ただ福岡久留米などご当地ナンバーの車が多いだけでした。ホテル着21時、天神のラーメン屋「一風堂」で遅い夕食。

 10日は真夏日。福岡は素通り、あっ!全面工事中の博多駅を見て、次は熊本城。大小天守閣のあがり降りで苦労した割に聞いてみると復元城、見下ろした宇土櫓が加藤清正の建立とか。付近で市電の写真を撮ってから一路指宿へ。砂むし会館隣の宿で部屋の一方には温泉が引かれ、目の前で温泉卵やさつま揚げのくし茹ができる趣向。難解な薩摩弁は江戸、京など他国にはわからない言葉として島津の殿様が創作したとは仲居さんの弁。スパイ対策だった由。

 翌日も快晴。鹿児島港からフェリーで桜島へ。火山灰で薄化粧の島を半周して志布志湾経由都井岬、ここから日南海岸走破が目標。宮崎まで約100Kmの名物コースを快適にドライブ、のつもりが難点あり。所々に海岸線のくねくね道を避けて新しいトンネルができており、住民や急ぐ人には便利でも海を見ながらの観光には疑問。道の駅フェニックスはトンネルを出てから海岸道を戻らなければなりませんでした。この日は鹿児島に戻ってホテル泊。 翌12日は熊本から阿蘇山横断ドライブでしたがこれが雨・霧で見るべきものが見えず、おかげで湯布院へは早めの到着。温泉街の物見遊山がゆっくりできました。13日は奈良までひたすらドライブ。14日は東大寺・興福寺・春日大社観光後、渋滞をかきわけて22時帰宅。走行距離3560Km、運転時間57時間の道中でした。やれやれ!


9月号 「九州旅行」
 計画倒れに終わっていた、「九州旅行」に行ってきました。一昨年3月に車をティアナからスカイラインGTに変えたのを機に、片道フェリー利用で九州一周ドライブを予定していたのですが、今まで夏休みがうまく取れずに断念。今年は経済不況のあおりから、経費節減目的もあって、各自3日間自由日程で取得していた夏休が一斉となり、更に雇用安定化助成金充当の休業2日間もこれに続けて、8月10日から一週間、全社一斉夏休みとなりました。土日を入れ都合9日間の大型連休です。おまけにこの間、木金曜も例の高速1000円が実施されるとのこと。取引先企業も大方が休み、もともと少ない仕事量、この間のトラブルはなさそうとの判断で急きょドライブを実施することに。家人を誘うと家事から解放される上、運転は筆者が担当、ドライブ中は自由に寝ていてOKとの条件で参加。子供たちにも承諾してもらい、犬の世話・庭の水やり・ごみ出しなど留守中のチェックリストを渡して準備にかかることに。   

 まずフェリーの予約が先とネット検索を初めて、はなから計画変更。昔あれほどあった東京から四国・九州・北海道への便はいま皆無、辛うじて徳島経由新門司が一本のみで、この時期、当然往復とも満席というか満車。それでも大阪からは宮崎・志布志・門司への航路があり、相部屋ながら空席があったものの距離も時間も中途半端、結局全行程を運転することに。 

 北九州市まででも1000km以上で一日走破は無理、欲張って一部観光も組み込み往路は姫路、帰路は奈良を中継地として各一泊、九州内は長崎・佐賀県についてはハウステンボスや伊万里有田は二人とも訪問済みで割愛。福岡・指宿・鹿児島・湯布院と泊まり、残る5県を走ることに。宿はさすがに空きがあり、指宿・湯布院は温泉旅館、他はシティホテルを目当てに、じゃらんポイントも利用してほぼ希望通りに一晩で6泊分の予約を完了。九州への往復で長距離走行になる前後各2日間を高速1000円適用日に合わせて、8日(土)発14日(金)帰宅の日程が決まりました。どちらかというと筆者は観光より運転、同乗の家人は観光より休養主体の、目的は逆ながら行動は一緒という夫婦旅行。道中記は次回で紹介の予定です。



8月号 「総選挙」
 ご承知のように、衆議院の解散により今月18日公示、30日投票で「総選挙」が行われます。昨年9月はじめの福田首相突然の辞任声明から自民党は首班指名に入りましたが、安倍・福田と連続して首相人事に失敗した上、さらに国民の審判を仰ぐことなく3代目首相が誕生することになりました。これでは国民主体で国の長を選ぶという民主主義のルールに外れます。マスコミも世論も当の自民党も誰が総理大臣になろうと組閣後1・2カ月後の早い時期に衆議院の解散総選挙が行われるものと思っていました。こうした首班選びさなかの9月15日、例の米証券リーマンまさかの経営破たんが伝えられ、24日に麻生内閣が発足。落ち着いたところで早速解散選挙スケジュール検討かと思いきや、100年に一度、ミゾウユウの経済危機対策が先と居座りを決めてしまいました。

 この間、定額給付金と高速道路1000円化。みんなにお金をやれば景気が良くなる、道路代を安くすれば出先でお金を使うといった、政策と呼ぶにはあまりにも幼稚な対策。効果の測定もできず、株価はバブル崩壊時を越える安値に。ここにいたって時間切れの支持切れ、遅きに失した解散宣言でした。解散をしなくともこの選挙のすぐ後、9月10日が衆議院議員の任期満了日ですから‥‥‥。

 さて、総選挙。自民から民主への政権交代がついに実現するかが最大の関心事です。自民はこのまま麻生総裁で戦うことになりました。もともと、4年前の郵政解散総選挙後の小泉政権の改革路線を継承しての安倍・福田・麻生政権です。小泉首相が果たせなかった自民党をぶっつぶすことができるかも知れません。対する民主鳩山代表、人物を比べるとこちらのほうが圧倒的に誠実そうです。小沢代表で戦うより有利かとも思います。
 立候補予定を見ると、両党共都知事選同様、定員の半数を越すほぼ同数の候補者を擁しての戦いですが、ここでチャチャが入りました。またぞろ宗教団体の大量立候補。今度は幸福実現党だそうです。母体は幸福の科学という仏教派生の新興宗教とのこと。信者党員はさておき、その他一般我われ無宗教無党派有権者が国の行方を決める最大派閥ですが、残念ながらこの層の投票率は毎回、50%にも達していないようです。清いかどうかは判りませんが、とにかく一票。それが政治参加の一歩です。


7月号 「婚活」
 「コンカツ」ってなんだ。トンカツの新種かと思いきや、結婚活動の略語で婚活だという。同類の就活もセンスの無い言葉だが、今度はその2番煎じで更に語韻が悪い。適齢期も後ろに伸び、それをすぎても独身の男女は身の回りにも多く、40歳50歳の独身率も年々上昇して、少子化以前の社会問題が背景にありそうだ。

 主として女性側の活動で、受身の姿勢ではいつまでたっても結婚できないという危機感からこうした動きが表面化したもの。いまの若者の多くは好きな女性がいても積極的なアプローチができず、ましてや求婚するなど死んでもできないというふがいなさだ。男性側の婚活はもっぱら母親の役目とか。おかげで結婚相談所の類が大はやり、注目の成長産業だ。本を買うと書店の袋に会員登録用のはがきが入ってくる。

 筆者の時代では年頃になると男のスイッチが入り、同級生や会社などのめぼしい女性をなんとかデートに誘い出すなど、活発なコンカツの末、相応の年齢で家庭を持ったもの。目の前に彼氏が遊びに来ているのに、会社の同僚から誘いの電話があったりして気が抜けず、独身時代にエネルギーを使った分、結婚してから楽をさせてもらっている。

 それが今はどうだ、精子数が少ない若者が増えつつあるというし、TVでは生け花・料理・手芸など、女と見まがう言葉やしぐさの男の先生がもてはやされ、結構美人の部類なのに「あれは男よ!」などと聞かされて仰天するこの頃。そもそも我われは受精後まず女として生命活動を開始し、胎内で染色体の分裂につれて男に性変移して誕生したものであるが、この変移過程に欠陥があると男になりきれない男が生まれてしまう。一方、女性にこうした性錯綜がないのは解剖学的に当たり前なのである。

 NHK日曜朝のTVに課外授業「ようこそ先輩!」と題する番組があり、時々見る。スポーツや芸能などで活躍中の有名人が、母校の小学校で後輩たちに自分の仕事のエッセンスを体験させるもの。プロセスは違っても、最初はおぼつかないが最後は大成功とストーリーはみな同じだが、実は見逃せない同じがもう一つある。教室でグループを仕切るのは例外なく女子生徒。男はおずおず、もじもじ、女子リーダーの指示通り動くだけ。今からこれでは末は推して知るべし、学校の性教育は大問題だ。
 大丈夫か日本の男ども、女に婚活なんかさせるなっ!
 


6月号 「100円ドライブ」
 高速道路を一周した場合、利用区間の最短距離の料金を支払えば済むと前号で紹介した。今回は「100円ドライブ」の報告。 昭和の日4月29日、圏央道日の出IC・中央・長野・上信越・北陸・関越・圏央道あきる野ICと時計回りで一周、日本海を見に行くと家人に告げて朝5:30出発。順調にドライブして10時頃上信越道の小布施PA到着。ここは道の駅「おぶせ」供用のハイウエイオアシスで、子連れに人気であるとか。それよりも千曲川沿いの八重桜がちょうど満開、PAから臨時出口が設けられ、桜堤散策や記念写真に多数の人出。筆者も見物やら撮影やらで1時間ほど滞留して車中へ。ところが好事魔多し、ほどなく渋滞で「事故通行止め、次で出よ」の看板。豊田飯山ICの先で30分ほど前に事故が発生、小布施を早く出れば通過出来たはずだった。近づくと出る車はわずか、みんな標識をすり抜けて開通を待つ覚悟。ここで降りては1000円で目的地に着けなくなってしまうというわけ。こちらはなおさら降りるわけに行かず、じっと我慢の子。結局1時間半後に開通したものの、上越JCTまでは対面通行でのろのろ。待望の日本海「米山SA」での昼食は1時過ぎ、佐渡と夕陽の見える展望台が売りだったが海ばかりでどちらも見えず。あとは関越道に入り石打湯沢のゲレンデや谷川岳を見ながら南下、あきる野出口へは16:30到着。走行650km、11時間のドライブで料金は100円どころか休日割引の50円であった。
  さて、あまった予算は5月5日に充当。今度はうちわ型走行を企画、圏央道日の出IC・中央・長野・上信越・北陸・東海北陸・東海環状・再び中央道と反時計回りで一周、岡谷JCTからは中央・圏央道と同じ道(うちわの柄の部分)を戻ってあきる野IC出口へ。これでも出口料金50円。走行988Kmと16時間、途中渋滞多数で帰り道は雨、6時出発の22時帰宅、我がドライブ歴で1人日最長記録の「くたびれもうけ」であった。
  料金計算で一周は想定外とは考えづらく、おそらく承知の上でのことと思う。走行距離連動制はソフトの変更では間に合わず、途中に料金所の設置や出入り口の走行方向の検出も必要で、設備投資をするよりこうしたバカは無視したほうが安くつくとの結論かも知れない。となると、別に道路会社を出し抜いたわけでもなく、得したわけでも無くなり、挑戦する意味がなくなってしまう。同じICで出入りした場合やETCを使わずに一周した場合の料金はどうなるのか、疑問が残るものの、次の計画は今のところ白紙である。


5月号 「1000円ドライブ」
 3月末から、都市圏を除き高速道路が乗り放題1000円で利用可能となった。土日祝日・ETC付乗用車と制約はあるもののバカ高かった通行料金が安くなり、こちらは例の定額給付金ほど反対の声は上がらず、おおむね歓迎されたようだ。車好きというより運転好きの筆者には休日ドライブが楽しみのひとつだが、経済効果も疑わしく大渋滞も懸念されてこの政策には賛否半ばではある。

 とは言ってもさっそく、実施初日の28日は気乗り薄の細君を誘って11時頃出発。自宅近くの圏央道あきる野ICから中央道へ。遅い時間の出発で、案の定渋滞はすでに解消、道中特に混乱もなく快適な運転で松本IC到着。カーナビの料金表示は4550円だったが、当然1000円と思いきや支払いは1350円、圏央道は対象外であったのだ。閑散とした松本空港、蔵の街中町、骨董の縄手通りを見て帰路。悔しいから帰りは圏央道に入らず八王子下車、今度は1000円。遅い時間のため渋滞無しでまずまずのドライブであった。

 翌土曜日この日は一人、圏央道を避け「1000円ドライブ」に徹することに。八王子から入って、中央・長野・上信越・関越道と時計回りで約一周、途中諏訪湖SAや藤岡ハイウエイオアシスに寄ったほかはひたすら運転。関越が渋滞で難儀だったが、すべて地方道を走って川越下車。これで1000円のはず。ところが1400円でしばし唖然。結局、また圏央道がアダとなって、圏央道経由八王子川越間の通常ルート料金を取られたもの。料金計算ソフトは走行した時間もルートも無視していることの査証であった。

 次の11日土曜は再挑戦。余分に払った料金を取り戻すべく朝早く出発。圏央道あきる野ICから渋滞前の関越道に入り、先週と逆回りで完全に一周。昼すぎ、あきる野ICを通過して青梅IC出口へ。料金表示は思惑通りたったの300円。6時間450Km走行にもかかわらず料金は2度通ったあきる野青梅間(10Km)1回分のみで、大成功であった。

 さて、今後の課題はあきる野日の出間(2Km100円)での1周、さらに関越・北陸・長野・中央・圏央道(630Km)とループを大きくしての1周、そして平日での1周である。皆さんもループ走行に挑戦あれ!



4月号 「もの余り」
 とうとう「もの余り」のつけが回ってきました。自動車もテレビもパソコンもケータイも売れません。工業製品の多くが前年比30%から60%の減産を強いられ、工場の休業閉鎖・人員削減・ベアゼロ・定昇凍結などのニュースが連日報道されています。大企業は巨額赤字を競い合い、時代の風潮に遅れまいとしているかのよう。おかげで筆者の会社でも定昇の凍結や縮小、休業制などの導入がやりやすくなりました。もともと、米国発金融破綻に端を発した不況が消費者マインドを冷やし、購買意欲を奪っての当然の帰結ですが、一方、こうした経済危機がなかったにしても、大量生産・大量消費のつけはいずれ回ってきたように思います。

 昭和30年代の高度成長期諸端にはとにかく車がほしいの一念。マイカーは人生の目標ですらありました。それが今日では一家に一台どころか、奥さん用、若者用など家族みんなに売りつけるメーカーの戦略に乗って、気づいてみれば道路渋滞に駐車場不足、環境汚染の主役にも。良質な中古車も在庫多数、今後1・2年間、車の製造が止まっても困る人はそう多くないでしょう。TVもパソコンも然り、ようするに作りすぎの買いすぎ、機能性能アップにせかされて買い替えも早すぎでした。昔は腕時計は一人一個、使えなくなってからの買い替えでしたが、いつの間にかアナログ・デジタル・電波時計と5個も6個も所有。カメラも一家に一台は遠い昔、フィルムカメラはとっくにお蔵入りでデジカメはすでに画素数増加に従って買い増し、一人数台が普通。細かいところではシャンプーも歯磨き粉も昔は一家に1種類、共同使用で十分でしたが、今では各個人が思い思いに買いそろえて洗面台にあふれかえっています。

 もったいないがはやった割には、企業の生産・消費拡大姿勢ともの余り生活が見直されることはありませんでした。

 良いものを長い間大事に使うという信条が、最新便利なものをどんどん買い揃える、買い換えるといった生活にすり替わってしまったのです。資源・環境・地球温暖化防止の観点からも今回の経済不況はもの余り生活を考える100年に一度のチャンスかも知れません。


3月号 「サービスカード」
 ご婦人の財布が膨らんでいるのは現金を大量に持ち歩いているからではありません。ポイントカードやスタンプカード、会員券、割引券などさまざまな「サービスカード」がぎっしりだからです。財布よりポーチと呼んだほうがいいかも知れません。若者の財布でも、尻ポケットにチェーンでつながれた結構分厚いものを見かけます。中身は女性と同じでしょうか。一方、われわれの財布は紙入れ(長財布)と小銭入れの2つで構成され、いずれもたいした厚さにはなり得ません。

 だからといってカード類は持たないというわけにはいきません。紙入れにはクレジットカードとATMカード、それに高島屋と伊勢丹カード。小銭入れには駅ビルのルミネとグランデュオ・例のビックカメラ・ユザワヤなどのサービスカード、飲食店の割引券にスイカカード、クレジットカードの一部も詰め込んで結構ふくれます。また、車には二木ゴルフ・村内ホビー・スーパーのエコポイントカード、ワーナーマイカルTカード、味の民芸などなど十数枚を常備。たいして得にはならないと思っても、買い物時に忘れたりすると、駐車場まで取りに戻ったり、雨の日5倍ポイントなどと言われるとわざわざ出かけたりで店側の策略にはまっています。
 
 実際、せっせとポイントをためても店が閉店や転居でなくなってしまえば無駄になるし、1年間使わないと無効になったり、500円・1000円単位のポイントは単位に届かない分は切り捨てられるし、見つからなくて探したりする時間もバカにならず、そもそもなくしてしまえば水の泡。こうして消えてゆくポイントは毎年どれほどになるのでしょう。

 大声でお得を宣伝しても、使用時や割引時の制約も多く、ポイントは与えるが、消えるのは大歓迎、なるべく使われないようにとの意図もみえて、本気のサービスが感じられません。ここはレジシステム同様のPOS、ポイントオブセールスならぬポイントオブサービスを導入して、その場で現金割引かキャッシュバックのサービスとして、無駄なポイントとカードをなくしてもらいたい。みなさんの財布がスマートになること、請け合いです。


2月号 「ビックカメラ」
 私ごとですが、筆者は大手家電量販店「ビックカメラ」のポイント会員であり、株主でもあります。もともとは、カメラ・AV・時計などこうした店での買い物は新宿の「ヨドバシカメラ」か「さくらや」でしたが、平成13年1月、ビックカメラ立川店がオープンして以来こちらに切り替えました。 ビックカメラは立川以後も有楽町、川崎、大宮、柏、札幌などに次々と出店を続け、平成18年8月に念願の株式上場を果たしました。抽選にもれましたが1株20万円で公開され、その後2分割されて一昨年には169千円のストップ高、高値(高嶺)の華でしたが昨年秋口には6~7万円代で落ち着いていました。そして例の米国発株価暴落。わが国にも9月ごろから伝播して12月には3万円まで下降、ここが底との判断で購入しました。3万1千円で25株。株主優待も魅力で、1株所有で3千円25株では1万円の買い物券が毎年贈られます。株価の下落で優待の効果が上がったことになりました。ところが日経平均はその後も下がり、現在でも底が見えません。買うのが早すぎました。

 更に、泣きっ面に蜂。この1月16日、東証はビックカメラの不動産処理に関する不正経理を理由に上場廃止を審理中であると発表。その後はさらに急落し現在は18千円での取引、最盛期のほぼ10分の1です。トホホな私を笑ってください。

 東証発表後はポイントの行使が増えて現金収入を圧迫し、株価下落を加速させたことも要因でした。ビックカメラは上場直後の株主総会でも、決算時のポイント残高の処理に疑問があるとされてきました。会社にとって、販促用のポイントやマイレージの発行残高は本来借金ですから負債として引当ておかなければなりませんが、格好の裁量材料として利益の操作に利用されています。実際、ポイント発行残高が10億円あっても実際に使われる金額を何割と見積もるかで引当金総額は違います。

 株価の下落も心配ですが、実は決算が8月でまだ目当ての株主優待券をもらっていません。まさか上場3年にして倒産はなさそうですが、こうなったら株主総会に出席し、社長をはじめ役員達を指導しようかとも思います。


1月号 「ギネスブックとノーベル賞」
 友人のおめでたが続きました。まず小型ヘリコプターで「ギネスブック」に登録された柳澤源内さん。日経新聞主催のベンチャー交流会以来20年の付き合いです。本稿04年12月号で100歳のそば打ち名人を紹介しましたが、実はこの女性が源内さんの母親です。松本市で医療器具や産業ロボットの開発・製造を手がける会社の社長で、名前どおり街の発明家として有名。趣味が一人乗りヘリコプターの開発。これが嵩じて、会社を息子さんに譲り、自分はGENコーポレーションという会社を興してヘリの実用化に専念、見事に成功しました。型式GEN H-4、40馬力エンジン、自重70Kg、最大90kgの負荷荷重、最高時速40Kmで飛びます。お値段は600万円。すでに海外を含め十数台の販売実績があるとのことで、昨2月に世界一小さいヘリコプターとしてギネス登録されました。さらに5月にはイタリアはレオナルド・ダヴィンチの故郷、ヴィンチ村に招待されてのデモフライト。当地で大歓迎を受け、様子はTVや新聞で報道されて、わが国でも評判になりました。

 もう一人、システム技術研究所の槌屋治紀社長。こちらは本稿昨年9月号に登場したCTGの主宰者、筆者とは両国高校同窓です。省エネの古典「エネルギー耕作型文明」の著書もあり、例の地球温暖化防止京都会議では議定書の一部を執筆し、米国のゴア前副大統領出演の環境ドキュメンタリー映画「不都合な真実」にも資料提供などで協力してきました。ちなみに不都合とは、政治家や大企業にとって、地球温暖化や環境破壊の真実が公表されると都合が悪いと言う意味です。是非、映画を見てください。ゴア副大統領は07年
の「ノーベル平和賞」を気象変動に関する政府間パネル(IPCC)とともに受賞しました。このノーベル賞に関し、昨年11月、槌屋社長にIPCCからノーベル賞の賞状のコピーと感謝状が届きました。会社の住所移転があって、今頃送られてきたようです。ノーベル賞はIPCCのパチャウリ議長が受賞しましたが、活動に参加した多くの自然科学者、技術者、社会科学者、政策立案者などに議長から感謝状が贈られたとのことです。

 世界に活躍する友人自慢になりましたが、なんだかこちらもうれしくなってお知らせしました。
 CTG (Computer Technic Group) 
 IPCC (Intergovernmental Panel on Climate Change)

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