2024年のコラム

   

今月のひと言

当社のコラム担当 「今が好き♪」 氏のコラムです。毎月連載します。

    
2024年 4月号 「機関車バス『青春号』」New!
3月号 「アーユルヴェーダ」
2月号 「飲み友達」
1月号 「出生数」
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4月号 「機関車バス『青春号』」New!

 日の出町には機関車バス『青春号』と言うトレーラーバスがあります。蒸気機関車を模した牽引車が客車を牽引するバスです。今ではわが国で1台のみというトレーラーバスで、もともとは町営の生涯青春の湯「つるつる温泉」とJR武蔵五日市駅を結ぶ西東京バスの路線バスでしたが昨年3月で老朽化のため営業運転を終了しました。平成8年(1996年)11月の温泉開業当時から評判のバスで温泉もそうですがバス目当ての乗客や家族連れも楽しませてきました。今回のバスはその2代目と言うことで平成19年(2007年)から終了まで587,500㎞を走破しました。現在は絶版となりましたがミニカーの「トミカ」からロングサイズのシリーズとして青春号が発売されました。

 片道8㎞ほど、平井川に沿ったカーブの多い道を20分ほどで運行。通常のバスより長い分トレーラー形式の方が曲がりやすかったと思います。最もトレーラーの運転には牽引免許が必要で、コンテナ車などのトレラートラックはもちろんキャンピングカーやボートをけん引する場合も同様です。更に乗客を乗せる客車をけん引する場合は牽引2種免許が必要とありますが、この免許を取得してもトレーラーバスは国内には1台のみで運転するチャンスはまずないと言えます。最もトラックやキャンピングカーなどはOKですから使い道がないわけではありません。それより国内に1台と言うことは運転免許試験場にはバスがないと言うことになりますから2種の運転試験はどうするのでしょう。トラックなど他の車種で代用するのか外国の試験場を借りるのでしょうか。

 話がそれましたがこの青春号、廃業後は売りに出され、町の有志グループに買い取られて整備されました。中心は卒塔婆製造所社長と自動車整備工場の社長。後者は商売柄自動車好きで、本業の傍ら赤いフェラーリに焼き芋釜の赤いトレーラーを引いて「スーパーカーやきいも」と名付けてイベント会場で売ったり、昼休みに役場前の広場に現れたりで町おこしに一役買っている御仁。トレーラーには縁があったのでしょう。TVでは園児を載せて老人ホームを訪問した様子が紹介されました。また最近では3月16日に開通した青梅市と日の出町を結ぶ「梅ヶ谷トンネル」1.3kmの開通記念マルシェや30日の桜祭り会場でも展示され、老いてなお活躍中の青春号です。これからも末永くお元気で!

 

3月号 「アーユルヴェーダ」

 インドの伝統的医療に『アーユルヴェーダ』がある。この1月の10日から3週間にわたり、長女・次女それに家人が、女3人連れでインド北部、ヨガの聖地リシケシュにこのアーユルヴェーダの施術を受けに出かけた。ヨガとアーユルヴェーダはインド哲学最古の聖典である
「ヴェーダ」から派生した健康と幸福を目指す思想で共に根本部分は同じである。ヨガは主として精神修行から、アーユルヴェーダは医学の面からアプローチするものと言える。

 リシケシュは羽田から空路香港経由でデリーへ、そこから車で250km北にあり、乗り継ぎ待ち時間を含めてほぼ24時間の行程。娘たちはすでに3・4回同地のヨガ修行に参加しているが家人には初めてのインド。それも観光旅行ではなく健康・美容目的の泊まり込みの受診と結構ハード。周りからも良く行く気になったと感心された。最も滞在先の
「Mamgain Ayurveda Clinic Rishikesh 」の経営者夫婦は二人ともドクターで、娘たちのヨガの先生と旧知の仲。たびたび来日して診断や簡単な施術をしたりで、家人も筆者も何度か会っている。先方も是非来いとのことで、航空券など必要な予約は次女担当で出発。クリニック付属のコンドミニアム滞在で、食事は部屋付きのキッチンで自前。日本の食材や調味料持参と近所のスーパー調達で和風にアレンジ。現地の食事の基本はベジタリアン。ドクターの住まいも同じ建屋でお互いの料理交換も楽しかったとか。

 パンチャカルマと呼ばれる体内の毒素を出す浄化療法が毎日の日課。セラピストによる全身のオイルマッサージ、ハーブを入れて蒸したハーブボールと言う熱い袋で体中をたたく療法。練った小麦粉をひも状にしておでこ・目・耳・鼻等を囲み、そこにカウンセリングで体調や体質にあった様々なハーブオイルを選んで、吊るしたポットから垂らすシロダーラ療法などを受診。聞くとつらい修行のようだが実は快適だとか。圧巻はこうして全身の毒素を腸に集めて排出させるためのオイルの浣腸で文字通り体内の洗浄療法だ。こうして3人は療法プログラムを終え、インドの生活・風俗・国民性などを垣間見て最終日はデリーのホテル泊でショッピングを楽しみ無事帰国となった次第。3週間滞在のアーユルヴェーダで若返った感じの家人とすっきり顔の娘たち。有意義で貴重な体験旅行だったに違いない。

 *註:2011年1月号「ヨガ」を参照ください。

2月号 「飲み友達」

 『飲み友達』が年々減って行きます。ゴルフ仲間も同様ですが、交友関係は大方が同世代中心ですから、我々の世代、80歳前後はやはり人生の峠でしょうか。この年代から、ガン・脳梗塞、膝・腰・肩の痛み、諸内臓の疾患と数え切れないほどの不調や故障が急激に増加。勢い、飲み会やゴルフに限らず外出・集会も昔のようにはいかず、「年は争えない」ことを実感するようになります。筆者の場合、高血圧・痛風持ち・肩ひじ膝で内科と整形外科の定期的な通院をしていますが、幸い、今のところは酒・ゴルフと運転はほぼ誘いを断ることなく完走している状態です。

 さて、こうした中、最近若い飲み友達が増えました。と言っても、我が愚息です。この息子、親が言うには口幅ったいのですが、愚息というにはなかなかよくできた男で、家族思い。3人の姉からも好かれて独身の一人暮らしを謳歌しています。住まいは拙宅から徒歩30分足らずで、月に数回徒歩か自転車でふらっと寄ります。と言っても必ず何らかの食材とアルコール類などを持参。料理は得意、煮る・揚げる・炒める…なんでもござれ。餃子・春巻きは皮も自前で作り、ピザ・パスタ・タコス・パエリア・トルティーヤなどエスニック料理もお任せです。家に来ると台所に直行、下ごしらえをした食材を用意したりでものの20分ほどでつまみや料理を作ります。さて料理ができて、乾杯。ビール・日本酒は差しつ差々れつ。その後はお好みでウイスキー・ジン・ラム・紹興酒などをてんでにちびちび。アルコールが回ると話も弾み、読書・酒・肴・買い物・アマゾン・ユーチュブの話など、雑多な話題で夜更けまでと言った次第。

 ところで家人と長女次女の3人が1月10日から31日までの3週間インド北部リシケシにある、アーユルヴェーダクリニックに滞在し、施術を受けに行きました。この間筆者も独身生活。息子と二人で我々も温泉につかりゆっくり飲もうと言うことになって、浜名湖畔の舘山寺・愛宕神社前の老舗旅館「山水館欣龍」を予約、28・29日でドライブがてらの一泊旅行に行ってきました。日曜泊でお客はまばら、露天風呂は月と湖を見ながら二人で独占状態。浜松市楽器博物館・浜松城を見学。城脇のランドマーク「ホテルコンコルド浜松」の18階のレストランでうな重を奮発し帰路へ。往路は新東名・帰路は東名利用、二人交互運転600㎞走行の親子旅でした。

 

1月号 「出生数」

 昨2023年のわが国の『出生数』は推計で72万6千人程度になる見込みで、2022年に初めて記録した80万人割れをあっさり更新する状況だ。戦後の第1次ベビーブームでは250 ~260万人、この時生まれた赤ちゃんが親となった第2次ベビーブームでは200万人越えの出生数を数えたが以降減少の一途をたどり、2016年に100万人を割ってからは減少が加速。当然ながら、一人の女性が生む子供の数(合計特殊出生率)も、人口維持に必要な2人以上に遠く及ばず2022年には1.26となってこちらも過去最低となってしまった。人口が減って栄えた国は有史以来ないらしいが、少子高齢化が一段と進み、将来社会機能の低下や生活水準の維持が困難になりかねない。異次元少子化対策とこども家庭庁はどうなっているのだろうか…。

 さて、初孫が2歳になった我が家では昨年7月2人目の孫も誕生し、彼女等の母親は出生数2.0でノルマ達成となった。一方、筆者の娘3人の平均出生数は今のところ0.67で言 い訳は難しいが、家人の出生数は4.0であるから勘弁してもらいたい。2番孫の名前は乙葉(おとは)。性別が判明したときに産院で「また女の子ですよ。」と気の毒そうに言われたそうで、「私は3女ですから。」との返事に、「あら!それじゃあ、いいわね。」だったとのこと。今では2人生めばまずまず、男女一人ずつ生むのが理想と言うこととか。出生数が伸びない要因の一つだ。

 この12月に家族4人で筆者宅に滞在、これが乙葉との初対面。夫君は3日間で仕事復帰、母子は2週間の滞在であった。よく笑うぽっちゃり系で周りを和やかにしてくれる。チャイルドシートが2台必要だったが2台目はシートベルト固定式でなく、リアシートに隠された2か所のフックに固定するだけの簡単脱着。筆者の車にもすでにこうしたフックがあったのは知らなかったぁ! ベビーカーにはトレーラーを繋げて二人乗車ができ、おむつも交換簡単の使い捨て、ゴミ出し日に通常のポリ袋におむつと書けば収集してくれて、これは近い将来筆者もお世話にるかも…。おんぶ抱っこひもも多用途のハーネス式になって、我々が経験した50年前の子育て環境とは格段の進歩だ。にもかかわらず子供を産まなくなった女性たち。こうした進歩と女性の社会進出を阻むジェンダー格差大国日本。保守・保身に明け暮れ、変化を嫌う男性社会を改善することが急務なのだ。

 

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